吸い玉療法(カッピングセラピー)とは

吸い玉療法(カッピングセラピー)とは…

“吸玉療法(すいだまりょうほう)”は、数千年という古い歴史をもつ民間療法で、世界各地で様々な名称がつけられています。
「吸い玉・すいだま・吸角・カッピング・バンキー・火罐・抜罐・すいふくべ」などと呼ばれ、これまでに数え切れないほどの様々な効果をあげてきました。
この療法と出逢った人たちにとってはごく自然な、「あたりまえのこと」として納得されるものになっています。
近年ではハンマー投げの室伏選手やリオオリンピックで金メダルを獲った水泳のマイケル・フェルプス選手などのスポーツ選手が、自身のメンテナンスにこの吸い玉療法を取り入れていることが話題になり、当協会も多数の取材を受けました。
より多くの方の健康維持にこの吸い玉療法がお役に立てればと考えています。

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吸い玉療法の歴史

吸玉の起源は鍼灸や漢方薬をはじめとする治療法と同様に、はるか上古の時代であろうと言われています。
アジアで文献的に確認できるものとしては、インドで紀元前600年頃に記されたスシュタル大医典(講談社東洋医学大辞典)。

また中国で1973年に発掘されて話題になった、馬王堆漢墓で発掘された紀元前100年頃の帛書(絹にかかれた書)の「五十二病方」に吸玉(吸角)を意味する「角」という言葉が出てきます。
西洋において、西暦1095年から始まる十字軍の遠征は、当時科学・文化の先進国であったイスラム圏に対する侵略と略奪という側面を持ち、ヨーロッパに様々な科学技術・文化とともに優れた外科技術と、 医学として体系化された吸玉の治療法を持ち帰りました。

ラファエロ・ダビンチ・ミケランジェロなどのパトロンとして有名なフィレンチェのメディチ家は、紋章に六つの吸玉を配し (或いは六つの丸薬と中央に一つの吸玉を配し)、その名もメディコ (メディカル)に由来すると言われています。
19世紀まで、ヨーロッパで医学の中核を担ってきた吸玉は、近代医学の発展と、 度の過ぎた瀉血の弊害もあり徐々にその地位を奪われ現在に至っています。

≪映画『ゴッド・ファーザーⅡ』や『ベスト・キッド』で行われていた古来のカッピングはこのようにしておこなわれていました(YouTube動画)≫

吸い玉療法の特徴

① 安全性(陰圧による刺激)

吸い玉以外の治療法は、皮膚から体内に向かって刺激を与えますが、吸い玉は体内から体外に向けて刺激を与えられる唯一のものです。
強弱も自分で調整可能なため痛くもなく、副作用もありません。

② 手軽さ(一度に広範囲の施術が可能)

大がかりな器具が不要で、カップの大きさによりツボの正確な位置を探す必要もありません。

③ 施術反応(目視で術後の確認がきる)

溢血斑(いっけつはん)と言って赤い丸い跡が残るのが特徴。通常10日前後でこの色は消失します。

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吸い玉の主な効果

筋の疲労回復及び筋膜の伸長に加え、毛細血管・循環機能の改善などに効果があらわれます。

① 皮膚に及ぼす作用として

有毒物を皮膚面から排泄し、表皮の再生力と抵抗力を増します。

② 筋肉に及ぼす作用として

皮膚に与えられる陰圧によって、毛細血管の刺激に反応し筋肉内の血管が拡張します。
鬱血や充血を取り去り、リンパの循環をよくします。

③ 関節に及ぼす作用として

関節内の血行よくして、滑液の分泌をうながします。

④ 神経系に及ぼす作用として

皮膚の知覚神経に直接刺激を与えますが、吸圧した部分だけでなくその神経系の分布領域にまで痛覚過敏抑制の効果が及ぶことが認められています。

スポーツの現場でも使われています

吸い玉の跡が格闘家の方についているのを目にされた方もいらっしゃると思います。
実は吸い玉は格闘家だけではなく各スポーツ分野においてトレーナーやコーチが 積極的に選手のコンディション作りに利用しています。

ハンマー投げの室伏広治選手の疲労回復法

 

クローズアップ現代より

 

マイケル・フェルプス選手のスライドカッピング映像

UNDER ARMOUR より